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現在進行中のできごと
植物たちのやさしい紹介

現在進行中のできごと

マッソニア・プスツラータの斑入り 2008年3月17日

¤マッソニア・プスツラータの斑入り葉

自家採種したマッソニア・プスツラータ Massonia pustulata の種子を播いたところ、2芽ほど斑入りの個体があるのに気が付いておりました。苗床にたくさん生えている中のものだったので、きちんと区別できずに管理していたのですが、昨年の秋の植え替えの際に確認したら、斑入りの個体が10株近くありました。

斑の入り方はどの個体も似たようなもので、冬に入るといささか暗んできます。成長は元気な正常個体よりも既に1年ほど遅れている感じながら、葉の形自体はきちんとしているので、今のところウイルス入りではないと思います。いずれにせよ、斑入りの個体は他のものとは分けて管理したいところなので、まとめて別の鉢に植えております。

2007年の酷暑の植物たちへの影響 2008年3月17日

去年の夏は暑い期間が異様に長く、9月に入っても昼の気温がなかなか下がって来ませんでした。おかげで、私達がこれまで難なく夏越しさせていた植物たちに、少なからぬダメージが及ぶ事となりました。

一番ショックだったのは、それまで5年あまり育ててきて1球たりとも調子を崩させたことすらなかった、マッソニア・プスツラータの球根が4球まとめてお亡くなりになったことです。その上ブルビネの希少種も、2種が戻らないスルメになってしまい、しばらく寝付きが悪くなっていました。そして全体的に秋の発芽が遅い方に数週間ずれました。

¤エリオスペルマム・ムルチフィヅムの子葉
エリオの子葉はどれをとっても同じですが・・・。
ただ、この酷暑では悪いことばかりではありませんでした。と言うのも、それまで自家不稔性だと思っていたエリオスペルマムの株のいくつかが、授粉もしていないのに結実してくれたからです。

特に、1株しか持っていないエリオスペルマム・ムルチフィヅム Eriospermum multifidum からいくつか種子が採集できたのは大きな収穫でした。この貴重なエリオスペルマムの種子は、自分でいくつか蒔いたほかは、有志の方たちに委ねられることになりました。

 

植物たちのやさしい紹介

ブルビネ | エリオスペルマム | マッソニアと仲間たち | オーニソガラム
ハオルチア

ブルビネ
品種 | 栽培 | メモ
ブルビネBulbine は単子葉植物のツルボラン科の植物で、通常は小さな草本です。主にアフリカの乾燥地帯に自生しています。柔らかい肉質の葉と共に、おしべにふさふさの毛が生えているのがブルビネに共通する最大の特徴です。

いくつか集めてみた感じでは、ブルビネはおおまかに2つのグループに分けられるように思います。一つは比較的大型になる常緑性のグループで、かなり丈夫で各種のストレスに強いようです。もう一つは冬生育型の小型種のグループで、栽培管理にある程度以上の注意が必要です。

エリオスペルマム
品種 | 栽培 | メモ
エリオスペルマムEriospermum はスズラン科の植物で、サハラ砂漠以南のアフリカ大陸に広く分布していますが、南アフリカ・ケープ地方の冬期降雨地帯で最大の変異を遂げて、ユニークで不思議な姿の葉を持つに至っています。

当然、エリオスペルマムの第一の魅力は独特の葉の形にあると言うことになります。例えば、右の画像はエリオスペルマム・ドレゲイEriospermum dregei の葉姿ですが、写っている葉は1枚だけです。木の枝状に広がっているのは葉身の表面から二次的に生じたもので、葉身lamina そのものではなく、付属器とでも呼ぶべきもの(enation)とされています。

一般的にエリオスペルマムは乾燥にはとても強く、親球までに育ってしまえば丸一年間位は水分を与えられなくても生き残ることができるようです。その間はもちろん休眠状態でやり過ごすのです。栽培下でも管理を間違うとすぐに休眠に入ってしまったり、環境が気に入らないといくら水を与えようが休眠から醒めずに丸1年以上過ごす、といった事態がしばしば発生します。

 

ラケナリア
品種 | 栽培 | メモ
ヒヤシンス科の一員であるラケナリアLachenalia のほとんどは、南アフリカ・ケープ地方の冬期降雨地帯分布しています。人気のある球根植物で、私たちよりもよくご存じの方がたくさん居て情報もネット上でふんだんに手に入りますから、ここで色々と書くまでもないでしょう。

花は華麗で美しく、あるいは少なくとも可憐で、ごく一部の例外を除いて人目を引くこと請けあいです。また葉には暗褐色の斑点模様が入る種が多いのですが、それを美点と取るかどうかは判断の分かれるところでしょう。

マッソニアと仲間たち
品種 | 栽培 | メモ
対になって生える2枚の葉とその中心で半球状に開く花序から成るマッソニアの姿は、一度見たら一生忘れられない、とても印象深いものです。マッソニアMassonia とこれに近い姿を持つダウベニアDaubenya やポリキセナPolyxena はいずれも数種のみからなる小さなグループのはずですが、分類情報についてはいまだに混乱があるように見えます。ちなみにこう見えてもヒヤシンス科に属しています。

これらの中ではマッソニアが最も普及していて、マッソニア・プスツラータMassonia pustulata に至っては田舎の花屋さんの店頭でも「マッソニア・ロンギペス」の名前で見ることができるくらいに一般的になっています。

マッソニアとポリキセナについては、少なくとも西日本の太平洋岸では簡単に栽培できる事が十分に想像できるものの、私たちの栽培経験が不足しているダウベニアについてはまだ何も言えません。

 

オーニソガラム
品種 | 栽培 | メモ
清楚な白い花を咲かせる夏型種に加えて、豪華な花のドゥビウムOrnithogalum dubium が普及したおかげで一般的にオーニソガラムは花物の印象が強いように思えます。しかし意表を突く葉姿の南アフリカ産の品種こそ、他ではなくオーニソガラムを育てる楽しみを与えてくれるものです。

すりこぎのような葉を1枚だけ(1本と書くべきか、またまれに2枚同時に着けることもある)着けるウニフォリアツムO. unifoliatum や、らせん状に巻いた葉を多数着けるコンコルディアヌムO. concordianum (アペルツムO. apertum)など異形のオーニソガラムは、かなりの有名種と言えます。これらの花序はあまり大きくならないものの、一つ一つの花はオーニソガラムとしては大きく、見応えがあるものです。

これらの面白い葉のオーニソガラムに欠点があるとすれば、天気の良い昼間にしか花が開かないこと、そして供給が良くないことでしょう。

ハオルチア
品種 | 栽培 | メモ
ハオルチアは南アフリカに分布する多肉植物です。一般に増殖が容易で潤沢に供給が可能だし、姿形のバリエーションが豊富な上、小型なので場所をあまり取らずしかも栽培が難しくないことなどから、今や最も人気がある多肉植物の一つになっています。

乾燥に対しては夏の緩やかな休眠期のみならず、成長期であってもかなりの耐性を持っているものが多く、栽培をさらに容易にしてくれています。土から抜いたままであっても、日陰で温度が高すぎなければ数か月以上生きていることができます。